社会人が挫折しない簿記2級勉強時間確保術

社会人が挫折しない簿記2級勉強時間確保術

「日商簿記2級、勉強時間が確保できなくて挫折しそう…」これは、社会人受験生から本当によく聞く声です。

私自身もそうでしたが、 仕事をしながらの勉強は、正直とにかく疲れます。

社会人が2級で挫折しやすい本当の理由

日商簿記2級の合格に必要な勉強時間は、 一般的に350時間〜500時間と言われています。この数字を見た時点で、 「無理かも…」と感じた方も多いのではないでしょうか。

仕事をしながらの勉強がつらい理由

  • 仕事中は常に気を使っている
  • 判断・調整・コミュニケーションで脳が消耗している
  • 帰宅時点で、すでにクタクタ

そんな状態で、 膨大な量の学習をこなすのは本当につらいのが現実です。だからまず伝えたいのは、 「挫折しそうになるのは意志が弱いからではない」ということです。

だからこそ必要なのは「効率の良い勉強時間の使い方」

効率の良い勉強時間の使い方
社会人が2級に合格するために重要なのは、 「長時間まとめて勉強すること」ではありません。短い時間でも、続けられる仕組みを作ることです。

15分・25分で区切る勉強法

おすすめなのが、 15分 or 25分単位で学習する方法です。

  • 「今日は15分だけ」とハードルを下げる
  • 集中力が切れる前に終わる
  • 疲労感が残りにくい

社会人にとって、 「やり始めること」が一番大変です。短時間に区切ることで、 始めやすく、やめやすい状態を作るのがコツです。

タスクは細かくするほど挫折しにくい

「今日は商業簿記を勉強する」 これだけでも、実はハードルが高いです。

タスクを細かくする例

  • 仕訳を10問だけ解く
  • CVP分析の公式を確認する
  • 連結会計の流れを読むだけ

タスクを小さくすると、 達成感が積み重なり、勉強が習慣化しやすくなります。

勉強は「根性」ではなく「クセ付け」

社会人の勉強で一番大事なのは、 モチベーションではなくクセです。

クセ付けのポイント

  • 毎日同じ時間帯に机に向かう
  • 完璧を目指さない
  • 「今日は少しでもやった」を評価する

勉強がクセになると、 「やらなきゃ」ではなく 「やらないと気持ち悪い」状態に変わっていきます。

挫折を防ぐ最大のポイントは「わからない時の対処法」

社会人が挫折する一番の原因は、 わからないところで止まってしまうことです。

独学でよくある挫折パターン

  • テキストを読み返しても分からない
  • 調べても余計に混乱する
  • そのまま放置して先送り

これが続くと、 勉強自体が嫌になってしまいます。

答えを先に決めておく|わからない時はスポットレッスン

だからこそ大事なのが、 「わからない時はどうするか」を先に決めておくことです。おすすめなのが、 スポットレッスンでわからない部分だけ解決する方法です。

スポットレッスンの使い方

  • 独学で理解できるところは自分で進める
  • 詰まった論点だけ質問する
  • 短時間で整理してもらう

つまり独学は、 「わかる・わからないを仕分ける時間」 として使う感覚です。

まとめ|社会人でも2級合格は現実的に可能

  1. 仕事をしながらの勉強は本当に疲れる
  2. 350〜500時間を一気にやろうとしない
  3. 15分・25分で区切る
  4. タスクを細かくして始めやすくする
  5. わからないところは放置しない

日商簿記2級は、 時間の作り方と、挫折しない仕組みを作れれば 社会人でも十分に合格を狙える資格です。一人で抱え込まず、 「必要なところだけ助けを借りる」 それが、忙しい社会人にとって一番効率の良い戦い方です。